フットケアには、足病変を予防したり早く発見することによって、患者が日常生活を送りやすくなるようにサポートする、という目的があります。フットケアは主に、足浴や、爪・肌のケア、マッサージを行うことによって、足の健康を守ります。
具体的ににどのようなことを行うのかというと、例えば足浴には足を清潔に保つ以外に、全身の血行の改善や、リラックス効果やストレス改善、疲れを取る効果も期待できます。血行が良くなると浮腫も改善できるため、特に積極的に行いたいフットケアです。
スキンケアには、足の乾燥を防ぐという効果があります。足の乾燥は、かかとなど皮膚が厚い部分のひび割れや、痒みが発生して搔きむしってしまうことによって傷ができる原因になります。傷が細菌感染してしまうと、患者の病気によっては重症化する可能性があるため、入浴後や足浴後に保湿剤で肌を保護するようにしましょう。
マッサージは、スキンケアをしながら足の指や裏、足首、ふくらはぎまで力を入れ過ぎないように気をつけながら、優しく行います。マッサージすることによって、血流を良くしたり、筋肉の緊張をほぐしたり、リラックスできるだけではなく、良いコミュニケーションとなって信頼関係を築くための場にもなるという効果があります。爪を正しく切ることには、指を保護することの他に、立ったり歩いたりする時にバランスを取りやすくなるという効果があります。爪が長すぎると痛みを感じたり変形の原因になり、角を落とし過ぎると巻き爪や炎症の原因になるため、皮膚から爪が出ないように四角く切り、角はやすりで少し丸める程度にしましょう。